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#64 日本で培った技術に高い評価 カナダで歯科技工士になる!

By whstory, 2016年4月18日


■ 自分は30歳、最後のチャンスだった

 

歯科技工士を目指していたKyoheiさんは、専門学校在学中に学校の行事でドイツを訪れた。現地の歯科技工所を見学して思ったのは、将来は海外で働くのもいい な、ということ。 「ものすごくゆったり仕事をしているような印象を受けたんです。ブレイクタイムが多いし、時間にきっちりで。効率がいいと思いました」

 

20歳で専門学校を卒業し、歯科技工所に入社。その頃から海外で働くことを思い描いていたが、まずは技術の習得が先決だった。そして10年がたった。

 

「30歳を過ぎてしまったら絶対に動けないなと思って、海外で働く方法を模索しているうちに、ワーホリを知ったんです。年齢的にも最後のチャンスだったので決めました」

 

とはいえ、英語すらままならない身には、さすがにドイツはハードルが高かった。そこで海外への第一歩という心づもりで、英語環境のカナダを選び、2014年9月にバンクーバーへ向かった。

 

 

■ 「I give you job!」の言葉に喜んだ

 

語学力はまったくのゼロだったため、カナダに渡って最初の6カ月は語学学校で英語漬けだった。卒業後、歯科技工所に履歴書を配って回った。

 

「15件ぐらい出して、働ける場所が決まったのは卒業から2カ月後です。ちょうど欠員が出たからだったんですが、実技試験の終了後に社長から『I give you a job!』と言われたときは、すごくうれしかったです。カナダは不況でなかなか仕事が見つからなかったので、決まったのはラッキーでしたね」

 

フルタイムの仕事だったが、長時間労働が当たり前だった日本とは異なり、カナダの職場は快適だった。「残業はないし、体調もすごくいい。物価は高いけど、収入も日本にいたときより増えました」。

 

プライベートも充実している。仕事は夕方5時に終わるため、アフターファイブは雪山で趣味のスノーボードを満喫。休暇を利用してオーロラを見に行き、アメリカではカリフォルニア観光も楽しんだ。

 

Kyoheiさんのワーホリ期間は2015年9月で終わった。だが、そのままカナダで働きたいと思い、9月に入ってすぐ就労ビザを申請。申請中はそのまま働けるため、現在も同じ職場で働いている。

 

 

■ 海外に出たからこそ自分の腕がわかった

 

カナダの職場で働いたことで、Kyoheiさんには確信したことがある。

 

「自分はそんなに大した腕ではなかったんですが、それでもこちらで立派に通用するほど、日本の技術はすごいんです。きっとどこの国に行っても通じると思います。自分の腕が世界で通用するなんて、カナダに来なければわからなかったでしょうね」

 

実際、就労ビザへの切り替えは勤務先からのサポートが不可欠だ。Kyoheiさんが申請できたのは、まさにその腕が認められたからにほかならない。

 

実はKyoheiさん、カナダに来てしばらくたった頃、もっと早く来れば良かったとひどく後悔したという。それほど毎日の生活が充実していたのだ。だが、いまは逆に30歳まで日本にいて良かったと思っている。

 

「日本で10年経験を積んだからこそ、腕が認められてカナダで仕事ができるようになったんです。もし経験を積まないで来てしまっていたら、1年で帰国というパターンだったかもしれません。そうなったら、改めて海外で就職するのはとても難しかったと思います」

 

 

そんなKyoheiさんだが、なんと先日、無事に就労ビザが受諾されカナダ絵の就職が決定完了したと報告があった。今後はカナダで、歯科技工士として活躍されるだろう。

 

日本ワーキングホリデー協会は、挑戦し続けるKyoheiさんを応援しています!

 

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